3Dプリンター『Photon』を購入してみた

今やコンシューマー向けのお手頃な3Dプリンターが販売される中、3Dプリンター『Photon』を購入してみました。
Photonは光造形タイプの3Dプリンターで、下からUVを照射しレジンを硬化させることで、造形物をしあげていく3Dプリンター。

レジンと洗浄用アルコールと本体で3万円切るくらい。

そのPhotonがコチラ

最初の位置合わせが重要

外見は金属製でしっかりとしている造り。
レジンを流し込むパレットから、プラットフォーム(造形物ができるための土台)が上下し、完成していくという構造。
PhotonにはUSBメモリーが付属しており、そこの中にサンプル用のスライスデータ(3Dプリンターに読み込ませるデータ)が入っており、サンプルデータを造形することが可能。

造形したサンプルデータは特に何というわけではないのだが、ここまで細かく再現できるよ、といった意味の何かの部品のような物だった。

また光造形タイプはその構造から、最初のプラットフォームの位置合わせがとっても重要になってくる。
このプラットフォームが少しでもズレると、後々造形されていくデータが歪んだり、パーツがちゃんと繋がらなかったりするからだ。

最初慣れるまでは、この位置合わせに苦戦して、失敗ばかりするかもしれないが、慣れてくるとそれほど大した問題ではなくなる。

作成したサンプルデータ

造形に時間が掛かりすぎる

光造形タイプはレジンを何層にも重ねていくため、高さが高ければ高いほど制作に時間が掛かる。
また高さが高いほど、ズレなど失敗するリスクも増えていくる。

高さ5cmほどの造形物で大体6時間ほどかかる計算。
高さを抑えるために、設計する時は斜めにすることをおススメします。

最後に

値段も手ごろな3Dプリンターですが、最初慣れるのに時間が掛かるのと、終わった後のレジンの拭き取り作業や洗浄がちょっと面倒くさいかも。

3Dサンプルデータは無料の物がネットに転がっているが、当然自分が作りたいものは3DCADソフトが使えないと話にならない。

3DCADが使える前提で、3Dプリンター入門機としては、価格帯を見てもアリかもしれない。

3DCADソフトは無料の『Blender』がおススメ。
また参考書も2020年9月に発売されたばかりのバージョン2.9対応のものが出版されている。

おすすめの記事